異なるタイムゾーンの人と一緒に働くときに役立つツール「World Time Buddy」
2016年08月27日
こんにちは、Yumiです。普段私は海外にいる人と仕事のやりとりをすることがあります。異なるタイムゾーンの人と一緒に働くときに困ることとしては、
- 締め切りがいつまでか掴みづらい
- Skype MTGの日時調整
です。これらは時差によって起きる問題なのですが、今回はこの2つの課題を解決するための便利なツールを紹介したいと思います。その前に、上の2つの課題について軽く説明します。
課題1: 締め切りがいつまでか掴みづらい
この課題は、要は「言い渡された締め切りが自分のタイムゾーンでいうところのいつなのか瞬時に掴みづらい」ということです。その国との時差を分かってないと計算もできません。
仕事をしていると、クライアントから「なるはやでモックがほしい。今日の終わりまでにできる?」と依頼がくることがあります。クライアントがニューヨークで、私がバンクーバーにいると想定してみましょう。バンクーバー時間(PST)はニューヨーク時間(EST)よりも3時間遅れているので、”今日の終わり”を仮に17時とすると、モックをバンクーバー時間の14時までに作成してクライアントに送らなければいけません。初めてこの仕事に就いた頃は、たった3時間の時差でも時間感覚がつかめず焦りながら作業していました。
現在は日本からニューヨーク、ロンドン、 オーストラリアとやりとりすることがあるので、それぞれの国との時差がどのくらいあるのか理解しておく必要があります。そうでないと、そもそも締め切りがいつまでなのか分かりません。
課題2: Skype MTGの日程調整
時差があるとSkype MTGの日程調整も面倒です。
2つのタイムゾーン間でのMTG調整であれば、お互いが起きている時間帯を頭の中でなんとか計算できるかもしれませんが、3つ以上のタイムゾーンが絡んでくるともう混乱してしまいます。
とあるMTG調整シーンです。「Skype MTGをする必要がありそうだ。わたしは明日の午後なら空いてるけど、Aさんはいまニューヨークに行ってるから深夜になっちゃう。夜10時ならニューヨークは朝9時だからcallできるかも!でもBさんのいるバンクーバーは何時だっけ?朝の6時か…早すぎるから無理だな。。」というように皆が起きてる時間帯を探すことすら大変です。
なので、考えなくてもすぐにアタリをつけられる方法を探していました。
ツールの紹介
ここからはツールの紹介です。結論から言うと、「World Time Buddy」というツールがおすすめなのですが、その便利さを知ってもらうために、これにたどり着くまでに見つけた他のツールも紹介したいと思います。
ツールを探すポイントとしては、
- 各タイムゾーンの時差を俯瞰できるか (→ 締め切りがいつなのか確認するため)
- スケジューリングしやすそうか( → Skype MTGの日時調整をするため)
です。世界の時間を俯瞰するといえば、上の画像のような世界時計が思いつきますよね?世界地図の上に各都市の時刻が並んでいれば直感的に時差を把握できそうだなーと思ったので、まずはそのようなUIのツールを探しました。
Ostrobothnian odysseys – Local Time –
http://sydaby.eget.net/swe/tzones.htm
まずはこちら。「Ostrobothnian odysseys – Local Time –」という、どうやら航海や移民の歴史についてリサーチしている個人のサイトの一部のようです。たまたまネットで見つけました。世界地図の上に各タイムゾーンの時刻が表示されており、私が求めているポイントに近いです…ですがすごく見づらい!どれがどの都市の時刻を表しているのか分かりづらいし、こんなに沢山の情報はいりません。なのでこのツールは不採用に。
JAL – 世界時計・カレンダー –
https://www.jal.co.jp/worldclock/
必要な都市の時刻だけを表示できるツールを探して見つけたのがこちら。「JAL – 世界時計・カレンダー」です。
デザインがきれいです。表示させたい都市だけ選ぶことができるのでツールとしてこれで十分…かと思いましたが、欠点があることにすぐ気づきました。このツールは各都市の現在時刻を表示することでざっくりとした時差を認識することはできるのですが、未来の時刻を確認するには不十分でした。「明日の東京の15時はロンドンの何時だ…?」というときに頭の中で計算が必要です。「スケジューリングしやすいか」というポイントには十分に応えられていないのでこちらも不採用。
Local Times – Time Converter –
http://localtimes.info/
3つ目に見つけたのが「Local Times 」というサイトの「 Time Converter」というツールです。任意の都市を追加できる点は先ほど紹介したJALのものと同じですが、このツールの良いところは、帯状になっている各都市の時刻表が他の都市のものと対応している点です。いずれかの都市のいずれかの時間帯にマウスを合わせれば、対応する他の都市の時間帯を簡単に確認することができます。
これを見つけて思ったのですが、世界地図は特に必要ありませんでした。各都市の時刻対応表さえあれば地理的なイメージはさほど重要ではありません。
ということで、このツールは非常に便利です。タスクの締め切り日時を確認して作業時間の把握が簡単にできますし、Skype MTGを調整する際も頭を使わずマウスオーバーしていくだけでほどよい時間帯を見つけられます。
ただ、このlocaltimesもイマイチな点があります。それは配色です。Day(日中)、Morning/Evening(朝/夕)、Night(夜)の色が私の感覚とフィットしないため、直感的に使えるとは言えません。ぱっと見、どこが夜でどこが日中なのかすぐに分からないのです。色彩感覚に文化の違いがあるとはいえど、さすがに夜を赤で表現するのは一般的じゃないような気がします。
World Time Buddy
http://www.worldtimebuddy.com/
最終的に落ち着いたのがこちらの「World Time Buddy」です。UIとしては先ほど紹介したLocal Timesのものとほぼ同じですが、配色が適切で見やすくまとまっています。深夜は濃い目のブルー、日中はクリーム色で表現され、日の変わり目も認識しやすいですよね。おまけにiOS/Androidアプリまで出ているので出先でも確認できて非常に便利です。
残念な点としては、最大で4都市しか追加できないことです。5件以上登録したい場合は有料会員になる必要があります。ただまぁ、普段の仕事では4都市あれば十分なのでフリーで使用しています。
まとめ
というわけで、冒頭にあげた課題
- 締め切りがいつまでかの把握
- Skype MTGの日時調整
を簡単に解決するツールは「worldtimebuddy」でした。もし海外にいる人とやりとりをすることがあればぜひ利用してみてください。